自分で何とかするしかないって時に その人本来の力が現れる
先日、香港マカオを旅しました。
⑤とっくに旅は終わってますが旅の最終日は高速船でマカオから香港へ
真っ先に迎えてくれたのは
小柄な女性のガイドさんでした。
昨年還暦を迎えたばかりと
聞いてびっくり。
後ろ姿は若い頃のアグネスチャン、
姿勢はまっすぐ、肌はツヤツヤ。
あ~せめて後ろ姿だけでも
写真撮らせてもらえばよかった。
なんとガイド歴40年、80まで
ガイドをやるつもりだそうです!
私達でさえ一日に1~2万歩は歩くのに
その3倍は歩いたり走ったりしてて
食べるヒマも寝るヒマも無さそう。。。
いったいどうしてそんなに元気なの???
折りしもちょうどこの日が私の誕生日。
このパワフルなエネルギーがどこから
湧いてくるのかわかるなら
きっと素敵な還暦祝いになるなと
景色よりも話に集中しました。
ガイドさん、しきりに隣のバスの
男性ガイドのキレイな背中を褒めます。
姿勢が整っているのは脳が元気な証拠。
どうやら香港で生き生きした高齢者は
当たり前らしい。。。
「国が守ってくれるわけじゃないよ〜」
「緊張感あるよ~」
って香港ならではの話をしてくれました。
・香港には専業主婦がほとんどいない
・奥さんはあまり家でご飯を作らない
・外食が充実している
・食材はいいものを選ぶ
・男性も女性も高齢になるまで働く
・日本のような健康保険、年金保険がない
・病院は自由診療、基本全額自己負担
・働けるあいだにしっかり働いて貯金する
・美味しいもの体にいいものをよく食べる
・家にこもらずよく出歩く
・調子が悪いときは食べ物や漢方で整える
なるほど~。
精神的にも経済的にも自立してるんだ。
自分で自分を守る意識、高いです。
街には乾物屋さんや漢方薬局がいっぱい。
もともと医食同源の国でしたね。
香港では自然のもの、いい食材を選び
添加物が入っているものは日本より
少ないらしくちょっと意外でした。
味つけもどちらかというとあっさり薄味。
とても美味しいです。
香港は長寿世界一なんだそうです。
医療レベル、食に対する
意識の高さだけでなく
高齢者のアクティブさや
コミュニティ参加率の高さも
長寿の理由みたいです。
うんうん。
なんかわかる気がします。
ガイドさんを見ていても
仕事量は多いけど楽しそう。
頼るものがないってことは
不安な面もあるけれど、
逆に自分で何とかするしかないって時に
その人のなかで眠る本来の力が
現れるような気がします。
そしてそれはいつでも引きだされる
機会を待っているのでは?
生きる力、自己治癒力、
コミュニケーション力、
その人にしかない能力も。
話は少しずれるけど
私はワークショップなど開催する際に
いろいろ道具を持ち歩かない今の方が
はるかに自分の感じる力が増していて
次はこうしたらいいとか、
これを伝えた方がいいというのが
自然と頭に浮かんでくるんです。
そして予想外の気づきや展開が
参加者に起きます。
面白いでしょ。
結局、自分の中のスイッチを押しているのは
追い詰められた自分。
自分の中には自分も知らないような情報、
パワフルなエネルギーが詰まっていて
香港のガイドさんはこのエネルギーを
引きだしているように見えます。
もちろん、食事など体にいいものを
取り入れていたりするんでしょうけどね。
これからどう生きよう?
ってタイミングで出会ったガイドさんから
元気をもらいました。
私も命を燃やしていこう。
自分のパワフルさを見てみたいです。
変わらず私の冒険、続きます。
好奇心の向くままに。
機会があれば20年後に香港で
同じガイドさんに会ってみたいです。
私80、まだ旅してるかな?
(まだ生きてるかな?とは書かなかった、笑)