話しかけて88日生きた葉っぱ
最近の私は植物だけじゃなくて
いろんなものに話しかけます。
ただ他の人にはわからないようにだけど。
娘が幼い頃、橋の上から泳ぐ鯉に向かって
「とっとちゃん、こんにちは!」
なんて挨拶するもんだから
橋から落ちないかヒヤヒヤしてました。
今の私もちょうどそんな感じかもしれません。
こんな自分を想像もしなかったけど
これがまぁ、とっても楽しいんですよ。
退屈するヒマないですからね。
ところで私が人以外のものに
話しかけるようになったのは
いったいいつからだったかなぁ。
植物は昔から世話するのが好きで
話しかけてたような気がします。
でも本気で言葉をかけるようになったのは
多分図書館のある本を読んでからです。
確かタイトルは「庭からの贈り物」
園芸がテーマのこの本を何度も借りて読み
癒されました。
この本の中に株分けや移植をするときは
予め予告をしておくとスムーズにいくって
書いてあったんです。
ヘぇ〜、そんなこともあるのかな~
って半信半疑だったんだけど
試しに株分けするときにやってみたら
本当に根っこがスル~っと解けたんですよ。
うれしくてそれからどんどん
話しかけるようになりました。
私が一方的に話しかけてるだけだけど
伝わっているような気がするんです。
そういえば四つ葉のクローバーを
さがすときもよく話しかけています。
「私のところに来たい子いる?」とかね。
こういうことをずっとやっていたから
植物とのつながりはある程度
できてるかもしれません。
よくお花や果樹に話しかけるといいって
実験している人いますよね。
わが家も計らず実験したことがあるんです。
夫が仙台に単身赴任していた頃のことです。
私が遊びに行って四つ葉のクローバーを
コップに入れテーブルに飾り
「話しかけるといいんだってよ」
って言って帰りました。
2014/9/14 これが主人公
それから一月半後に夫のところに行って
びっくりしました。
なんとまだコップの中で青々としていたの。
根っこもないのにどうして?
2014/10/30 葉の縁が少し黄ばみ始めてる
よっぽど家に一人で退屈なのか
夫は毎日「おはよう」とか「ただいま」って
話しかけてたらしいです。
こういうところは素直だわ~。
2014/11/9 まだまだ元気
2014/12/10 もうちょっといけるかな~
この感じだと年越せるかも~
と思いながらコップの水を替えたんですが
そのときヌルッとしていた茎の部分を
洗っちゃったんです。
それが命取りになるとは気づかずに、泣。
洗ったとたんに生気がなくなってきたので
すっかり枯らしてしまうのも可哀想で
そのまま押し葉にしました。
帰宅した夫はとてもショックを受けていて
さすがにガサツな自分を反省しました。
今なら葉っぱや茎に洗ってもいいか聞いてみます。
それで結局この葉は何日生きたんだろうって
数えてみたら88日でした。
なんかとってもいい数字。
こんな体験をするといろんなものに
話しかけてみたくなります。
体験が増えてくると
意識はみんなつながってるんだってことが
腑に落ちてきます。
いつの間にか気がつくと
家にまで話しかけるようになっていました。