やってみたからわかったこと

 

旅先の宿で夕飯を待っているあいだに

メールが来ました。

昨年、粘土の作品をつくる機会を

いただいた出版社からでした。

新しい雑誌への掲載についてのお話でした。

 

 

私のブログで一番読まれているのが

「つくりびと」の記事です。

きっと必要な方が検索されているんでしょうね。

なので少しこの件について書いてみます。

 

 

私は「つくりびと」「美術ぷらす」

それぞれ1ページ分の作品を

作らせていただきました。

 

実ははじめに声をかけていただいたとき

フリー紙で掲載料も有料と聞き

すぐにお返事できませんでした。

作品のストックもないしお金を出してまで

作品を見てもらう必要はないような気が

しました。

 

・・・なのに

夜になって落ち着いたら

ジワジワと嬉しさがわいてきたんです、笑

 

今までワークショップをやってきて

届けたい場所に届かない苛立ちを

ずーっと感じていたんですよ。

表現の場に飢えていたんです。

 

そう思ったら発信自体が少ないのに

見つけていただいたことに感謝。

たまたまワークショップ告知用の作品を

見たそうです。

 

ちょうどコロナに入ってまもない時期。

どうせ家にこもっているわけだし

ただ何もせずに不安でいるよりも

せっかくの発表の場だからやってみようと

いう気になりました。

 

フリーだからこそ気軽に手に取って

作品を見ていただけるなあと

気持ちが切り替わったわけです。

 

 

「つくりびと」への掲載を決めたことで

次の「美術ぷらす」につながりました。

この書籍は小学校の図書室に行きました。

 

いつか子供たちがいる場所にと思いながら

やってきたことが思わぬ形で実現したので、

 ここで粘土をいったん完了。

 

???と思われるかもしれませんね。

実はずいぶん前から次に行きたいのに

粘土の活動が不完全燃焼で

ずるずると終われずにいたんです。

だからもしかしたら終わらせるために

お話を引き受けたのかもしれません。

 

 

作品を作りながら自分のやりたいテーマが

浮き彫りになりました。

それで私はもう次に進んでいます。

 

だからもう新しいお話が来ても

引き受けることはありません。

だってもうそこには心が動かないから。。。

 

 

何を選んでも間違いじゃない。

私は心が動いたからやってみて

いろんなことに気づきました。

作品作りの腕もかなり上がりました。

今度は新しい場所でこれを生かします。

 

 

今、私の心が動くものは〝絵本〟

図書館までお散歩してこの一月で

100冊は借りたかなぁ。

夫との散歩もけっこう役立ってますよ。

 

絵本を読むのは体にリズムを

記憶させるためだけど、

絵本のリズムは楽しいです。

自分の子供心が癒されます。

 

そして5月の童話に続き、

6月は初めての絵本テキストのみの

公募展に出しました。

 

まだスタートしたばかりなので

童話と絵本の違いにも戸惑ったけど

どちらもかなり好きな世界です。

 

なにより何もなかったところに

新しい景色と物語をありありと

生み出せた満足感、爽快感は

今まで感じたことがないほど心地よくて

病みつきになりそうです。

だから人の評価はどうあれ、

まだ見ぬ孫のために絵本を作る日が

きっと来ます。

 

 

結局、何をやってもやらなくても

まわりの状況がどんなに混乱していても

日々、喜びを感じながら生きることが

できるようになったことが

私は一番うれしいです。

 

 

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私も新しい巣作り中