蝶が舞う里
ホテルのまわりを散策していたとき、一本の木に釘づけになりました。
満開の白い花にたくさんの蝶々、蜂、甲虫が群がっていて、まるでレストラン。
あたりは静かで、虫たちが花を移動する羽音と花粉が落ちる音だけ。
何の木か気になって調べたら、どうもリョウブという木らしいです。
たくさんの命を育てていてすごいなぁ。
こんな木になりたいな。
蝶の名前を知りたくて図書館で本を借り、蝶が訪れる庭「バタフライガーデン」という言葉を知りました。
また散策中に突然目の前に現れた美しい蝶は1,000キロも旅をする蝶アサギマダラでした。
フジバカマなどの好きな花を求め、旅の途中にあちこち立ち寄るそうです。
なんかロマンがあるなぁ。
私もバタフライガーデン作ってみようかな。
それにしても一度に蝶を何頭も見たのは子供のとき以来。
この旅で強烈に印象に残った光景です。
あれからずっと頭の中を蝶が舞っています。
ところで蝶といえばこんな思い出が。
子供が小学生の頃に青虫をカゴに入れて観察していたときのこと。
あるときから動かなくなり萎んできて、おかしいなぁ、蛹になったのかな?とよ〜く見ると、青虫のは横に小さな卵?繭?がたくさん!
「わー、なんだなんだ!!!」
思わず叫んでカゴを外に放り投げかけて、私は手を止めました。
この卵の正体は?
いったい何が出てくるの?
生来の好奇心がムクムクと湧き上がる。
せっかくだから正体を見ようよ。
結局、怖いもの見たさで育てたんですねー、笑。
というか放ってただけどけど。
さて何が出てきたでしょうか。
答は小さな小さな蜂。
今のようにすぐネットで検索できないので図書館で調べたら、なんと寄生バチでした。
ちなみに青虫が蝶になる確率は1%にも満たないそうで、またまたびっくり。
それにしても寄生されちゃうなんて衝撃。
蝶になれる青虫はかなり運がいいということかな。
もしかして私達にも似たようなことが起きてるのでは?
思えば生まれたときからこの歳になるまで、虫やらウイルス、菌など見えない微生物などいっぱい体に入ってるはず。
しかも頭のなかは自分以外の誰かのアイディアや考えでいっぱい。
純粋な自分は今いずこ。
そうすると死ぬまでに蝶のように変容し羽ばたく人っていったいどれくらいいるんだろうね。
ちょっと興味深いです。
そして私が蝶のように羽ばたく日は来るのか???
あらら?
私は木のようになりたいのか、蝶のようになりたいのか。
うーーーん、やっぱりあちこち旅する方がいいかなあ。
佐原と佐倉を間違えた!
もうすぐ佐倉駅に到着というタイミングで、夫が行き先を間違えたことに気がついた。
ははは、やっぱり佐原に行きたかったんだ。 駅の路線図見て意外と近いって勘違いしたのかな。 佐原と佐倉、漢字もちょっと似てるもんね。
でも間違えてくれてよかったな。 佐原には数年前にいったけど、佐倉にはまだ行ったことがない。
こんなハプニングがあるのが計画しすぎない旅の良さ。
準備万端の旅だとイメージした分の感動しかなくて、何だかもの足らなく感じるのは私だけ?
嬉しい楽しいだけじゃなく、がっかりしたりドキドキするのも楽しい。
もちろん危ないことは避けたい。
でも小さな冒険の旅は自分を広げてくれるような気がする。
駅から歩いて武家屋敷の方へ。
え!こんなところを登る人がいるの?
夫、ステッキ無しでこの傾斜を登る。
元気になってくれてよかったなぁ。
ここはお水がきれいなのかな。 緑がとても美しい。
この日は月曜日だったのでどこも入館できなかったけど、歩くだけで十分癒された。
佐倉を歩けてよかったよかった。
今度は美術館が開いてるときに行こう。
こんなによくなるとは思わなかったなぁ
ハウステンボスを歩いて自信を取りもどす
連休明けにハウステンボスにリハビリ中の夫と姉を連れて行こう。
そう思い立ってからとても早く月日が過ぎました。
旅の力はリハビリに勝る。 いつもよりちょっとだけ負荷がかかる方がいい。
そう思っていても、体力のあまりない2人を本当に連れて行けるのか? 何事もなく帰れるのか? 帰ってから疲れが出ないか?
準備することがいろいろあって、まるで海外に行くような大イベントになりました。
途中疲れたら園内コテージの部屋で過ごせばいい。
お花が見れて美味しいものが食べられればそれだけでいい。
そんな旅が2人の自信をとりもどしてくれるんじゃないかと思いました。
幸い当日はとても気持ちのいいお天気。 しかも連休明け直後で人がまばら、おかげでゆったり歩けます。
園内は薔薇が満開。
ゴンドラも移動手段の一つ。
ここで薔薇のソフトクリーム食べました。 おいしかった〜。
帰りはハウステンボス号
一泊二日の短い旅だけど、思っていた以上に楽しい旅が実現して満足。
2人ともよく歩いたけれど、疲れている様子はありません。
その後、夫はかなり歩くようになり、姉は生活の場に新しい動きが出てきました。 嬉しい変化です。
この旅は20年前から始まった私の学びの集大成だったんだなぁ、とつくづく感じます。
自分の学び、体験、気づきを生かせた。 目の前の人を支えてきた。私はよくやった。
そんな喜びが内側から湧いてきます。
結局、自信を取りもどしたのは私自身でした。
もう家族のことは心配要らない。心配は手放そう。そしてまた新しい扉を開こう。
新宿御苑の春
一昨日の地震で少し神経が昂ぶっていたので、花々に癒されることにしました。 新宿御苑は私は一月ぶり、夫は6年ぶりです。
御苑内はよく手入れされていて植物も気持ちよさそうでとても好きな空間です。 でも家から駅まで歩き、新宿から御苑まで歩き、御苑内でも歩くわけで、しかもこれを往復するとなるとかなりの距離。
なので夫を御苑まで連れて行きたいなぁと思っても、やっと要支援に回復したところなのでちょっと無理するかもと思っていたんです。
でも本人が行くと言うので連れて行きました。 結局、ほとんどステッキ無しで8,500歩きました。 これくらい毎日歩いてくれるとうれしいです。 今日はちょっと寒いけどこれから暖かくなるので外歩きの計画をたくさんたてようと思います。
今は夫と歩くのが仕事になっているけど、以前外歩きのワークショップをやっていたのでまた野原クラブみたいなの作りたくなりました、笑。 本当にやるかどうかはわからないけど友人知人とは久しぶりに歩きたいな。
桜はほとんど蕾だったけど、温室の花々で十分満足しました。
桜の蕾
河津桜?
イチョウの木
温室のレモン
カカオノキ
イチョウの葉の赤ちゃん
ハルニレノキ
桜はこれから咲きます。 この週末からは事前予約が必要です。 おにぎりなど持って出かけると楽しいと思います。
箱根アート旅
箱根から戻りました。
箱根2日目は小涌谷からバスでポーラ美術館へ。
企画展「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」を鑑賞。
水についての思考をめぐる散文詩《水と言う》は私にはとても難解だったけれど、なぜか心が引っ張られてとうとう最後まで40分近くも動画を観てしまいました。 結局わからなかったんですけどね。。
でも会場を出て面白いことがあったんです。詩を読むロニ・ホーンさんは間違いなく女性だと思って観ていたんだけど、夫は絶対に男性だと言うんです。 中性的な人だなぁとは思ったけど、こんなにはっきり意見が分かれるのは珍しい。ネットで検索してもよくわからず。。
後でパンフレットをよく読んだら「彼女」と書いてありました。 きっとご本人にとっては性別なんてどうでもいいことなんでしょうけど、思いがけず夫婦の感じ方の違いに驚きました。
作品自体はよくわからなかったのに、脳みそを掻き回されたようにあとからジワジワきます。 作品を通して自分を見つめることを促すのが作者の意図ならば目論み通りになりました。
ロニ・ホーン展、3月末まで開催されています。
ポーラ美術館を出て次はガラスの森美術館へ。
ガラスの金魚
中庭にクリスタルガラスの樹がかなり増えていてとても綺麗でした。
ビーズの花
ガラスの蝶
これは本物のチューリップ