闇を照らす美しい本「ケルズの書」〜私にもどる旅16
2019年の旅をふりかえります。
いつか行きたいと思っていたアイルランド。
行くと決まってからタイミングよく開催された
ケルト文化について学ぶ社会人講座に参加しました。
難しい話は苦手な私にぴったりな
「映画で読み解くアイルランド」
この講座での上映映画は
「邪魔者は殺せ」
「静かなる男」
「ライアンの娘・前編」
「ライアンの娘・後編」
「ザ・デッド/「ダブリン市民」より」
「邪魔者は~」は参加できなくて
観ていないのですが
アイルランドの自然や歴史、文化について
ほんのちょっとだけ予習できました。
講師の岩見寿子さん、他2名による著書
「映画で語るアイルランド」も出ているので
ご紹介しておきます。
アイルランドについて知りたい方は
ぜひご覧になってください。
私がこの旅で楽しみにしていたのは
イギリスとはまた少し違う手つかずの自然と
世界で一番美しい本と呼ばれている「ケルズの書」
それを真っ先に見れるなんて!
トリニティ・カレッジ(ダブリン大学)の図書館です。
約300万冊を超える蔵書数。
20万冊を収納した65メートルの長部屋は圧巻です。
アカシックレコード(宇宙図書館)って
こんな感じかなぁ?
ダブリン大学の卒業生には
世界で活躍した著名人が数多くいます。
これ見覚えありません?
↓
アイルランド最古のハープ。
ほら、アレですよ!
ギネスビールのマークです。
本場のギネスビールは最高♪
一階に降りる階段に飾られていた天使たち。
金糸で刺繍してあります。
一階に展示されている「ケルズの書」は
9世紀初めに修道士達によって制作された
聖書の写本です。
その装飾があまりに美しいので
世界で一番美しい本と呼ばれています。
現物は一日1ページ分しか見ることができず
これを見るために毎日通う人もいるそうです。
写真は撮れませんがネットでは
公開しているそうですよ。
一部拡大したものを展示してありました。
独特のケルト模様で装飾した文字。
色も鮮やかです。
彩色用の石
ここで私が一番惹きつけられたのは
修道士に扮した人がペンで装飾する様子を
撮った動画でした。
息をつめて模様を描く、彩色する。
あ〜、楽しそう。
ずっと見ていたいくらい。
でもツァーだから置いていかれる、汗
残念!
こんな細かい作業が私は本当に好きです。
またまた自分の好きなことを思い出しました。
ケルズの書の中身は聖書なのだけど
不思議なケルト模様で装飾されていると
なんだか魔法の書に見えてきます。
日本語パンフレット
ケルト模様、とても興味深いです。
ところで旅からもどって半年ほどした頃、
たまたま紀伊国屋書店に立ち寄ったら
アイルランドフェアをやってまして、
こんな本を見つけてしまいました。
動画で見たようなカリグラフィー。
やってみたいと思いながらまだやれていません。
でもこのシャムロック(クローバー)が
立体に見えてきてこの作品になったのでした。
↓
「美術ぷらす」掲載作品の制作プロセス - そよ吹く風になる ♪