最近思い出したこと

 

ここ数か月図書館に通いながら

子供の時間にもどっています。

 

最近たまたま借りた童話にとても感動し

(なのにタイトルを忘れてしまった)

作者が「100万回生きた猫」を書いた

佐野洋子さんだと知りました。

 

心の深いところに隠した感情を

表に引っ張り出されるような

そんな作品にたくさん出会いました。

児童書でこんなことができるなんてすごい!

 

そこから取りつかれたように

彼女の絵本、童話、エッセイを借りて

読んでいました。

 

なんだかヒリヒリする

そうそう  それ私のこと

わかるー  その気持ち

 

幼い私がだんだん癒されていきます。

もしかしたらこんな時間が必要で

子供の本の世界に入ったのかも。。

 

 

・・・と、ここまで書いて

昨日やっとこの童話を見つけました!

 

f:id:freshmomo:20210927212233j:image

 

探していたのは表題のお話ではなく

後ろに入ってる短編の「金色の赤ちゃん」

 

f:id:freshmomo:20210927212241j:image

 

初めて読んだときに思わずウーンとうなりました。

とても印象に残るお話だったから

一冊の本だと思い込んで探していました。

見つからなかったはずです。

 

「わたしはともこちゃんがきらいです。」

から始まるお話の登場人物は

ようこちゃんと知的障害を持つ

ともこちゃん。

 

子供の素直さ、残酷さを持ちつつも

いつのまにかともこちゃんの世界に

ひきこまれていくようこちゃん。

ようこちゃんは佐野さんご自身では

ないかしら?

 

表題の「あの庭の扉を開けたとき」も

「金色の赤ちゃん」もちょっと不思議な

お話です。深いです。

大人の方にこそ読んでいただきたい。

 

 

ところでこの本を読んで

思い出したことがあります。

 

私の家には物心ついた頃から

思春期になるまで遠縁のおばさんが

一緒に住んでいました。

子供の頃の病気がもとで

知的障害者になったそうです。

 

留守番を任せられない

おつかいを頼めない

と母はいつもカリカリしていましたが

私はよく一緒に遊びました。

 

おやつに塩の効いた白おにぎりを

よく作ってくれました。

 

幼稚園や小学校では貝のように口を閉じ

友達もほとんどいなかった私ですが、

家ではおしゃべりでお転婆

おばさんを引き連れて遊んでいたんだから

うまくできています。

 

佐野さんの童話を読んで

そんな昔のことを思い出しました。

 

 

今、母が入っている施設は

おばさんもいたところです。

コロナで家族とは会えないけれど

おばさんが母に会いに来てるんじゃないかと

思います。

姿形はもう見えませんけどね。